Product Design Lab
ニューデザインのプロダクトを作り上げる過程を追っかけていきます。もちろん読者の皆さんとのコラボレーションも検討中。

2009年05月21日

特注家具納品事例 -T邸ブックシェルフ@初台-

ゼロファーストデザインで特注家具のデザイン・製作のご依頼を頂きました、渋谷区初台のお客様の納品事例をご紹介します。

今回のお客様は、以前にもオーダー家具をご注文頂き、ゼロファーストデザインのオリジナル商品“CUBE”の別注バージョンを製作させて頂きました。このCUBEというシリーズは、W400mm×H400mmの1BOXを基準としたユニット家具で、ご要望に合わせたサイズ・カラーでオーダーが可能です。

また、キャビネットの扉にレーザー彫刻を入れることも可能で、今回のお客様の時には、そのレーザー彫刻のグラフィックデザインもオリジナルで製作しました。お客様が大変動物好きな方で、グラフィックは様々な動物がちりばめられた柄になっています。

CUBEの金属脚は、通常はシンプルなステンレスの脚なのですが、こちらもオリジナルで製作した別注バージョンとなっています。この脚は、アイアンの棒の表面を叩いて仕上げることで、凹凸のある仕上がりとなっています。加工は職人の手作業で丁寧に行われ、非常に味わい深い風合いがあります。


…とここまでが、前回ご注文頂きまして製作したキャビネットです。

今回ご依頼頂いたアイテムは“ブックシェルフ”です。

もちろん前回のキャビネットでこだわりにこだわったお客様ですので、
既存の家具にはご満足されるはずは無く、今回も一からオリジナルデザインで進める事になりました。

お客様からのご要望としては、
「収納性だけを重視したグリッドタイプではなく、デザイン性のあるもの」
「均一な素材ではなく、様々な素材が組み合わされているもの」
「前回製作したキャビネットとの調和」
「他には無いオリジナリティ」

と、以上のようなものでした。

ご要望をお聞きしてから、デザインを起こしてお客様への提案。
そのデザインを基に、さらにこの部分をこうしたい、こうした方が良いという議論を行い、徐々にデザインを固めていきました。数回のご提案を重ねて、ようやくデザインが決定して、製作の段階に入りました。

今度は製作サイドと、作りの部分での打ち合わせ作業です。
どうすればより良い商品になるかを、細部に渡り詰めて行きました。
壁面いっぱいのサイズなので、当然分割して現場での組み立てになるので、
ジョイント方法等についてもなるべく効率よくキレイに収まる、最善の方法を模索して行きました。
また、素材の仕上げについても色々と検討を重ねました。


…と、ここまでがデザインの決定から製作までの流れです。
そして、ようやく商品が出来上がり、今日お客様宅へと納品に行ってきました。

出来上がった商品の写真がこちらです。

今回のブックシェルフは、スチールで組んだ異なるサイズのフレームを天井まで積み上げるデザインです。サイズだけではなく、スチールフレームにはめ込むパネル材もいくつかの素材を組み合わせました。

今回使用した素材の中で面白いのは、こちらの写真の木材です。
これは、建築現場などの“足場”で使用されていた杉の古材で、新しい木には無い使い込まれた表情が特徴的です。今回はこの足場板をブックシェルフの棚板や背板に使用しました。足場板はフレームのスチール材との相性も良く、非常におもしろい素材のコントラストが生まれています。スチール材の方も塗装で色を付けず、あえてクロカワと呼ばれる鋼材そのものの仕上がりを残す手法にしています。そうする事で、鉄本来の風合いを楽しむ事がでします。

こちらは、スチールフレームに鉄格子を溶接したパーツです。動物好きのお客様に合わせて“動物の檻”をイメージしてデザインしました。鉄格子はわざと曲げて、そこから手を入れて小物などをディスプレイできるようにしています。

シェルフの側面の一部には、前回製作したキャビネットと同じ柄のレーザー彫刻を入れています。ちょうどこの部分はリビングから見える部分なので、アイキャッチの意味も込めてグラフィックを入れました。もちろん、お客様のご要望でもある「前回製作したキャビネットとの調和」の部分でもあります。

レーザー彫刻は、板が黒という事もあり、見る角度によってその表情を変えます。遠目から見るとうっすらと柄が見える程度ですが、近くで見るとレーザー彫刻の柄が精密に彫り抜かれています。キリンやシマウマといったアニマル柄が非常に細かく表現されています。

さきほどの檻と並んで、今回のシェルフのアクセントとなっているのが、シカの角をモチーフにした支柱パーツです。このパーツも前回製作したキャビネットの脚同様にオーダーメイドで作りました。

よく見て頂くと分かるように、ツノの形状だけでなく表面も凹凸のあるテクスチャーがつけられ、一種の彫刻作品のような感じに仕上げました。製作方法もまさに彫刻と同じで、クラフトマンの手によって丁寧に仕上げられています。

このツノのパーツは見た目のアクセント的な要素が大きいのですが、使い方によっては物をかけるフックのように使うこともできます。どう使うかはお客様次第です。


まだ、今日納品したばかりなので何も物は入っていないですが、このシェルフには本はもちろん、お客様がお持ちの小物やオブジェ、装飾品などもディスプレイするそうです。一見ランダムなサイズにのシェルフに見えますが、その辺のサイズは事前にお聞きして設計してあります。

お客様にもご満足して頂く事ができ、こちらとしても新たな試みもいくつか行って良い結果につながったので、非常に印象深い案件となりました。

ゼロファーストデザインでは、今回のようなオリジナルデザイン、フルオーダーの商品に対応致しております。規模の大小に関わらず、ご用命の際には是非ご連絡下さい。

(Ken Nozawa)


ゼロファーストデザイン・スタッフブログ
ゼロファーストデザイン・オンラインショップ
ゼロファーストデザイン・代官山
ゼロファーストデザイン・オフィス