Feature Story
クリエイターたちが気になる人やコトをテーマに、インタビューやタイムリーな記事を写真とともに特集します。

2009年02月24日

Global Street Food - Dornbracht Edges 2009

2009年1月19日〜25日までドイツのケルンにて、ケルン国際見本市「imm cologne 2009」が行われました。ゼロファーストデザインでは、毎年発行している雑誌「Interior Trend Vision」の取材のために、現地に出張に行っていました。

見本市開催に合わせて、会期中は“PASSAGEN”と呼ばれるアウトサイドイベントがケルン市内のショールーム、ギャラリー、学校等で行われます。今年のイベント数は、公式ブックに掲載されているだけで約200近く行われ、期間中のケルンの街をデザインで彩りました。

今回は、その中のひとつ“Global Street Food - Dornbracht Edges 2009”というイベントの模様をお伝えします。

“Global Street Food - Dornbracht Edges 2009”は、ドイツを代表する高級水洗金具ブランド“Dornbracht”が主催し、アート・ディレクター“Mike Meiré”がディレクションを務めるプロジェクトで、今回で3年目を迎えます。

昨年、一昨年もこのイベントを見ているのですが、毎年思考を凝らした非常にコンセプチャルな展示で、今回も楽しみにしていたイベントのひとつです。
(2007年はTHE FARM PROJECT、2008年はNOISES FOR RITUAL ARCHITECTURE

まず、何が良いかと言うと、イベントを行う環境が抜群にかっこいいです。毎年、Mike Meiréが活動拠点にしているケルン市内の事務所の敷地内で行われるのですが、写真を見て分かるように、一見すると工場の廃墟のような場所です。しかし、工業的な美しさと言うか何と言うか、行ってみると独特の空気感の流れる空間で、非常に心地よい場所です。

敷地の一角に今回の“Global Street Food - Dornbracht Edges 2009”の入り口があります。公式ガイドにも掲載されているのですが、非常に分かりづらい場所にあり、派手な装飾もないので、知る人ぞ知るイベントといった感じです。

“Global Street Food - Dornbracht Edges 2009”はその名の通り、世界各国の“Street Food=屋台の食べ物”が集められ、まるで美術品のように展示されています。Mike Meiréは屋台を公共の場のキッチンと捉えて、各国の文化的アイデンティティについて調査しました。そして、最も小さい空間におけるキッチンしての機能性と、屋台の持つ道楽との間のコントラストを客観的に展示することで、キッチンの在り方についての提案を投げかけています。

こちらは、香港(中国)の“Market stand”です。栗やクルミなどの乾物を量り売りする屋台です。殴り書きされた値札とカゴに積まれた商品の豪快な感じが良いですね。

これも香港(中国)の“Chopping Block”、魚屋さんです。丸太のまな板と、中華包丁、アルマイトのボウルが良い雰囲気です。ちなみに展示されている魚はホンモノです。近寄ると、ナマ臭さが半端じゃないです。昔、ジャッキー・チェンの映画でこんな感じの屋台を見た事あるような気がします。衛生的にはどうなんだろうとは思いますが…。

ホーチミン(ベトナム)の“Floating market”、船上のコンビニと言った所でしょうか。主に、飲み物を中心に取り揃えてあります。今だと、ケータイのバッテリーとか売ったら良さそうです。需要無いかもしれませんが。

普段は映像や写真の風景に馴染んでしまいがちな屋台を注目して見た事がなかったので、非常に面白いイベントでした。Mike Meiréがディレクションしているだけあって、見せ方も上手くて、アノニマスなものをアートのレベルまで高めた展示の方法はさすがです。

Youtubeにも会場の様子をアップしましたので、是非ご覧下さい。

(Ken Nozawa)




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2009年02月19日

Palmen Garten in frankfurt 2

ドイツ・フランクフルトで行われた、世界最大のテキスタイルの国際見本市「ハイムテキスタイル 2009」のアウトサイドイベント“Heimtextil goes City”のひとつ、フランクフルト市内の“Palmen Garten”へ行った話の続きです。
(Palmen Garten in frankfurt 1はこちら

“Palmen Garten”は広い公園の敷地内にいくつかの施設が建てられていて、その中の1つがガラス張りの建物があります。中に入ると植物が育つ適度な気温に保たれており、肌寒い屋外から入るとメガネが曇るほど温かいです。

ガラス張りの温室の中には、背丈どころか3〜4mはありそうなサボテンや見た事もないシダ植物が所狭しと植えられいます。普段の生活ではなかなか植物園に行く機会がないので、興味深く観察をしてみる事に。

いかんせん植物には造詣が深くないもので、ここから先の文章には基本的には植物の学術名はおろか、名前も出てこないです。あくまでそのビジュアル面に関してのみの記述となります。植物に興味のある方、詳しい方は個人的にお調べ頂く事をお勧めします。

まずは、この2つの写真。どうですか、この一枚一枚がきれいに放射状に伸びた葉っぱ。大陽の光をまんべんなく浴びる為に、自ずとこのようになったのでしょう。自然界が創り出したかたちには一点の無駄もなく、完璧なまでに理にかなった形状をしています。

次はこちらの植物。一見すると、良くあるタイプの観葉植物にも見えますが、近くに寄って見ると…。

葉っぱの両サイドがノコギリの刃のような鋭利な形状となっています。ノコギリの刃と言うより、これを見てノコギリが作られたのではないかと見紛うほど良く似ています。目の方向もきれいに揃い、良く切れそうです。

サボテンの一種と思われる植物のトゲもすごいです。いつ何時、どのような外敵からも身を守るという意思が見て取れる、真っ赤なトゲ。ひと目見ただけで危険な匂いがプンプンします。

この辺のレベルになると、身を守るというよりも、自ら攻撃を仕掛けそうな勢いが感じ取られます。トゲが密集し過ぎて、もはやトゲのみで構成されていると言っても過言ではないです。

こちらのトゲもかなり攻撃的ですが、どことなく知性が感じられます。一カ所から規則正しく3本のトゲが伸びる様子は、やんちゃながらも落ち着いた佇まいの硬派なタイプです。自分から手は出さないけど、何かあったらいつでもやってやるよといった感じでしょうか。 

こうなってくると、すでに自分を見失ってる感があります。溢れ出すパワー、押さえきれない感情が全面に感じられます。思春期の中学生の胸の内のように、複雑に絡み合ったフォルムが何とも言えない味わいがあります。

攻撃的なトゲトゲしさから一変、なんて愛らしいフォルムでしょうか。太い幹から突然、根に切り替わっていて、しかも剥き出し。取って付けたような感じが、すごくかわいいです。途中、クネッと曲がった部分もかわいい。この植物の小さいのがあったら是非ほしいです。

これもすごくかわいい。ちょっとトゲっぽさもあるのですが、トゲほど鋭利ではなくて、大小の円錐形が散らばった感じがすごく良いと思います。幹の濃いめのグリーンの色もすごくきれいです。このまま桂剥きにして額に飾りたいぐらいです。

この表情もすごく良いです。焦げてるんじゃないかと思うほどパサついた木の皮から顔を出す、鮮やかなグリーンの模様。その表面は実にみずみずしい、つややかな質感です。成長段階で、皮が剥がれ落ちるのかどうかは分かりませんが、螺旋状に巻き付いたような木の皮に一定の割合でグリーンの部分が見えています。木の皮を全部めくってグリーンだらけにしたい衝動を押さえるのに必死でした。


…とまぁ、ここまで見て頂けるとお分かりのように、植物のテクスチャーが非常におもしろく大変に興味深い内容でした。初めは、テキスタイルの関連イベントなのに、なぜ植物園なのか?という疑問があったものの、園内を進むに連れてなんとなくその意図というか、趣旨が分かったような気がしました。

縦糸と横糸が紡ぎ出す布地も、様々な技術的進歩を遂げで、今日ではより複雑で高度な表現が可能となりました。しかし、その元となるイメージやデザインは、まだまだ自然界の中にもあるのではないか?という事を投げかけているのではないでしょうか。

ちまたに溢れる情報のように、何の解説も説明書きもありませんが、自然の創り出した造形を生で触れる事で、デザインのインスピレーションを受けた一日となりました。

“Palmen Garten”のある公園の敷地内には、野鳥も飛来するとても穏やかな場所です。フランクフルトに行かれる際には、ビールとソーセージばかりではなく、少し趣向を変えて訪れてみるのも良いかもしれません。

(Ken Nozawa)

Palmen Garten
URL:www.palmengarten-frankfurt.de


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2009年02月13日

Palmen Garten in frankfurt 1

2009年1月14日〜17日までドイツのフランクフルトにて、世界最大のテキスタイルの国際見本市「ハイムテキスタイル 2009」が行われました。ゼロファーストデザインでは、毎年発行している雑誌「Interior Trend Vision」の取材のために、現地に出張に行っていました。


(昨年のハイムテキスタイルの会場風景)

ゼロファーストデザインでは、デザイン業務の他にも世界のインテリアデザインに関する展示会を毎年定点観測し、レポートをまとめる情報ビジネスも行っております。(詳しくは情報部門の関連会社I&RシステムのHPをご覧下さい)

今回の記事では、展示会場のレポートではなく“Heimtextil goes City”と名付けられた、フランクフルト市内で行われたアウトサイドイベントの模様をお伝えしたいと思います。

1月のフランクフルトは所々に雪が残る、肌寒い気候が続きました。街行く人も防寒着を身にまとい、足早に行き交っています。

ハイムテキスタイルが行われている、フランクフルト国際展示場から目的地への移動中、駅前の広場で様々な出店(屋台?正式名称は分かりませんが…)が行われているのを発見。ちょうど昼食時だったので、広場で足を止めて、しばしの腹ごしらえ。

いかにもドイツと言った風情のソーセージのグリル。ゆでて食べる白ソーセージも美味しいけど、皮がぱりっと香ばしく焼けたのはやっぱ美味しいです。

こちらは、冷えた体にはぴったりのチリスープ。なぜかピクルス屋さんのおばちゃんが売ってたんだけど、これが抜群に美味しかったです。体の芯から暖まりました。


だいぶ本編から逸れましたが、昼食も終えて向かった先は、フランクフルト中心部からバスで20分ほど行った所にある、“Palmen Garten”という施設。Palmen Garten、そのまま訳すと“ヤシ園”。テキスタイルの見本市でなぜヤシ園?と少々疑問に思いながらも、手にしたパンフレットが全編ドイツ語だったので、詳細が分からぬままに現地に到着。

目的地に到着して見ると、やはりそこにあったのは公園に併設された植物園らしき建物。こちらとしては、“Palmen Garten”というタイトルのデザインイベントを期待していたので、あぁちょっと見るイベントの選択を間違えたかなぁと思いながらも、せっかく来たのだからと園内に入場。

園内に入るとそこには、目にも鮮やかな緑色と、園内に流れる小川のせせらぎ、そして心地よい温度に保たれた温室。まるで宮崎駿の映画のワンシーンのような光景に、思わず心を奪われてしまいました。

その後、園内を進むに連れて、この“Palmen Garten”がなぜテキスタイルの見本市のイベントなのか、そしてこのイベントに込められた意図を徐々に理解することになるのでした。

園内にたどり着くまでが長くなってしまったので、この続きはまた次回お伝えしたいと思います。

(Ken Nozawa)

(Palmen Garten in frankfurt 2はこちら


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2009年02月10日

Re-mix Japan / 2009 Maison & Objet PARIS

ゼロファーストデザインがトータルプロデュースする,岐阜県発のライフスタイルブランド「 Re-mix Japan 」が2009年1月23〜27日にフランス/パリにて開催された“2009 Maison & Objet PARIS” に出展致しました。

広大な敷地を有するパリノール見本市会場で開催されるMaison & Objet PARIS は、インテリアや雑貨を中心に約3000社が出展する世界中から注目される展示会です。家具、ファブリック、テーブルウエア、ギフトと、ホールごとに分かれ、個人のクリエイターから有名ブランドまで各社工夫を凝らしたブースで出展し、世界各国からバイヤーやプレスを中心に、約76,000名もの来場者を集めた展示会となりました。

今年で4回目のパリ出展になる「 Re-mix Japan 」は、和紙行灯で囲われた柔らかい光の中に、飛騨の家具・飛騨春慶塗・多治見のリサイクル陶器・京友禅を使った照明等を使い、日本の伝統技術を用いた現代的スタイルを演出展示いたしました。

「 Re-mix Japan 」のブースにご来場の皆様には、展示の美しさや商品の美しさに感動や共感の声が多く、世界的に厳しい経済状況の中でしたが、高い評価をいただく事が出来ました。

世界のクリエーション発信地であるPARISで開催されたMaison & Objetに出展し、PARISの文化や世界の一流バイヤー等と接する機会を通じて日本の歴史の中で培われてきた「価値観」は世界に通用するという事、そしてその価値や背景をいかに伝えていくかを、これからも尽力していかねばならないと改めて意識する事ができた貴重な機会でもありました。

MAISON & OBJET PARIS(メゾン・エ・オブジェ パリ)
http://www.maison-objet.com/
開催期間:January 23-27, 2009
出展社名:RE-MIX JAPAN
出展場所:Hall 1 “ETHNIC CHIC MIC” F50-G49


Re-mix Japan公式HP
http://www.re-mixjapan.com

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参加企業
□Matsuzawa Shikki Store

Nissin Furniture Crafters Co., Ltd.

Kakishita Wood Works Co., Ltd.

Yamama China Co., Ltd.

□Akio Niisato

Forte Co., Ltd.


主催 : 高山商工会議所

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