Global Street Food - Dornbracht Edges 2009
2009年1月19日〜25日までドイツのケルンにて、ケルン国際見本市「imm cologne 2009」が行われました。ゼロファーストデザインでは、毎年発行している雑誌「Interior Trend Vision」の取材のために、現地に出張に行っていました。
見本市開催に合わせて、会期中は“PASSAGEN”と呼ばれるアウトサイドイベントがケルン市内のショールーム、ギャラリー、学校等で行われます。今年のイベント数は、公式ブックに掲載されているだけで約200近く行われ、期間中のケルンの街をデザインで彩りました。
今回は、その中のひとつ“Global Street Food - Dornbracht Edges 2009”というイベントの模様をお伝えします。
“Global Street Food - Dornbracht Edges 2009”は、ドイツを代表する高級水洗金具ブランド“Dornbracht”が主催し、アート・ディレクター“Mike Meiré”がディレクションを務めるプロジェクトで、今回で3年目を迎えます。
昨年、一昨年もこのイベントを見ているのですが、毎年思考を凝らした非常にコンセプチャルな展示で、今回も楽しみにしていたイベントのひとつです。
(2007年はTHE FARM PROJECT、2008年はNOISES FOR RITUAL ARCHITECTURE)
まず、何が良いかと言うと、イベントを行う環境が抜群にかっこいいです。毎年、Mike Meiréが活動拠点にしているケルン市内の事務所の敷地内で行われるのですが、写真を見て分かるように、一見すると工場の廃墟のような場所です。しかし、工業的な美しさと言うか何と言うか、行ってみると独特の空気感の流れる空間で、非常に心地よい場所です。
敷地の一角に今回の“Global Street Food - Dornbracht Edges 2009”の入り口があります。公式ガイドにも掲載されているのですが、非常に分かりづらい場所にあり、派手な装飾もないので、知る人ぞ知るイベントといった感じです。
“Global Street Food - Dornbracht Edges 2009”はその名の通り、世界各国の“Street Food=屋台の食べ物”が集められ、まるで美術品のように展示されています。Mike Meiréは屋台を公共の場のキッチンと捉えて、各国の文化的アイデンティティについて調査しました。そして、最も小さい空間におけるキッチンしての機能性と、屋台の持つ道楽との間のコントラストを客観的に展示することで、キッチンの在り方についての提案を投げかけています。
こちらは、香港(中国)の“Market stand”です。栗やクルミなどの乾物を量り売りする屋台です。殴り書きされた値札とカゴに積まれた商品の豪快な感じが良いですね。
これも香港(中国)の“Chopping Block”、魚屋さんです。丸太のまな板と、中華包丁、アルマイトのボウルが良い雰囲気です。ちなみに展示されている魚はホンモノです。近寄ると、ナマ臭さが半端じゃないです。昔、ジャッキー・チェンの映画でこんな感じの屋台を見た事あるような気がします。衛生的にはどうなんだろうとは思いますが…。
ホーチミン(ベトナム)の“Floating market”、船上のコンビニと言った所でしょうか。主に、飲み物を中心に取り揃えてあります。今だと、ケータイのバッテリーとか売ったら良さそうです。需要無いかもしれませんが。
普段は映像や写真の風景に馴染んでしまいがちな屋台を注目して見た事がなかったので、非常に面白いイベントでした。Mike Meiréがディレクションしているだけあって、見せ方も上手くて、アノニマスなものをアートのレベルまで高めた展示の方法はさすがです。
Youtubeにも会場の様子をアップしましたので、是非ご覧下さい。
(Ken Nozawa)
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